-当帰(とうき)-


生薬 当帰(とうき)の効能

婦人病の妙薬として、漢方でひんぱんに処方される重要生薬の一つです。漢方では古来、駆お血(血流停滞の改善)、強壮、鎮痛、鎮静薬として、貧血、腰痛、身体疼痛、生理痛生理不順、その他更年期障害に適用されています。

茎葉の乾燥品は、ひびやしもやけ、肌荒れなどに薬湯料として利用されています。鎮静作用はリグスチライド、ブチリデンフタライド、セダン酸ラクトン、サフロールなどの精油成分によります。また有効成分アセチレン系のファルカリンジオールに鎮痛作用があります。

駆お血効果を裏付ける成分として、血液凝固阻害作用を示すアデノシンが豊富に含まれています。また、アラビノガラクタンなどの多糖体に免疫活性作用や抗腫瘍作用が認められ、抗ガン剤としての期待も、もたれています。

注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。


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当帰(とうき)の原料

当帰(とうき)の原料「ヤマトトウキ」(オオブカトウキ)は、本州中部から北部の山地の崖地や岩礫地に自生しますが、薬用には主に奈良県で栽培されています。

茎は直立し、高さ50~80センチになるセリ科の大型の多年草で、ふつう茎と葉柄は赤紫色を帯びています。根を薬として使用します。
また栽培しやすいように品種改良された「ホッカイトウキ」もあります。

当帰(とうき)が配合されている漢方薬


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漢方薬の使用上の注意

漢方薬の副作用

漢方薬の「証」の自己判定テスト


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