-茯苓(ぶくりょう)-


生薬 茯苓(ぶくりょう)の効能

茯苓には、利尿、強心、鎮痛、鎮静作用があります。漢方処方では利尿剤、利水剤、心悸亢進、胃内停水、浮腫、筋肉の痙攣などに茯苓を配合しています。

秩苓とは漢名で、植物名をマツホドと呼び、松の根に寄生するサルノコシカケ科の菌核です。秩苓は菌核に多糖類のβパヒマンを、それにテルペノイドやエルゴステロールなどの成分を含んでいます。

最近の報告では多糖類のパヒマンから誘導されたパヒマランに、細胞性免疫賦活作用が認められています。サルノコシカケ科に共通の抗腫瘍作用とともに、今後の研究が期待されています。

茯苓は民間薬としては使われず、まれに利尿を目的に煎液を飲む程度です。漢方でも配合薬としては汎用されますが、単独では用いません。

注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。


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茯苓(ぶくりょう)の原料

茯苓(ぶくりょう)の原料「マツホド」は、松の根に寄生するサルノコシカケ科の菌核で、菌糸が塊状となっていますから「松塊」に由来する名といわれています。形は球形か楕円形で、重さが1キロに達することもあります。これを輪切りにして日干しにしたものが、生薬「茯苓」になります。

茯苓(ぶくりょう)が配合されている漢方薬


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漢方薬の使用上の注意

漢方薬の副作用

漢方薬の「証」の自己判定テスト


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