-人参(にんじん)-


生薬 人参(にんじん)の効能

漢方治療において最も繁用される有名生薬の一つで、古くから高貴な万能薬としてよく知られています。漢方では強壮や胃腸衰弱、消化不良、嘔吐、下痢、食欲不振などの改善を目標に幅広く処方されます。

この生薬の特異成分であるダマラン系サポニン(主としてギンセノシドRb、Rg群)は動物実験で、強制運動に対する疲労防止、および疲労回復、抗ストレス作用、ストレス潰瘍防止、免疫活性およびアンチエイジングなどを示し、各種機能の低下を抑制する作用が認められています。

その他、抗炎症、抗悪性腫瘍、肝機能改善作用、血糖降下作用、血中コレステロールおよび中性脂肪の低下作用なども確認されています。また、記憶障害改善(抗痴呆)効果が示唆されています。

注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。


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人参(にんじん)の原料

生薬「人参」(にんじん)の原料である「ニンジン」といえば、ウコギ科のオタネニンジンの根を指します。ちなみに野菜のニンジンはセリ科に属します。朝鮮半島および中国原産の多年生草本で、薬用植物として朝鮮半島や中国の畑で栽培されています。

現在、野生品はほとんどみられない貴重品です。日本では長野、福島、島根の各県で栽培されていますが、大部分は輸入されています。

人参(にんじん)が配合されている漢方薬


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漢方薬の使用上の注意

漢方薬の副作用

漢方薬の「証」の自己判定テスト


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