-柴胡(さいこ)-


生薬 柴胡(さいこ)の効能

柴胡は漢方治療で解熱、消炎、鎮静、鎮痛薬として多用される重要生薬の一つです。主成分としてサイコサポニンA~Fなどのサポニンを豊富に含み、動物実験で上記薬効を裏付ける多くのデータが報告されている他、臨床的に肝機能障害の改善作用が認められています。

漢方では主として胸脇苦満、風邪、咽頭の痛み、気管支炎、肺炎などで炎症熱のあるもの抗炎症などを目標に慢性肝炎、慢性腎炎などに処方されます。

一時柴胡を配合した漢方薬が、一部の肝機能障害患者で副作用と思われる症状を示し、問題になつたことがありますので、他の医薬品と併用する場合は医師とよく相談してください。

注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。


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柴胡(さいこ)の原料

柴胡(さいこ)の原料「ミシマサイコ」は、山野の草地にみられるセリ科の多年生草本です。野生品はほとんどみられませんが、栽培品は2年生以上のものを11月頃に採取し、根を水洗した後に天日乾燥したものを薬として使います。

柴胡は古くから全国各地で生産されていましたが、三島産が最も有名でしたので、植物名もミシマサイコとよばれるようになりました。しかし、現在は野生のものは激減し、三島でも生産はほとんどされていません。現在は、中国や韓国から輸入されています。

柴胡(さいこ)が配合されている漢方薬


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漢方薬の使用上の注意

漢方薬の副作用

漢方薬の「証」の自己判定テスト


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