麻黄(まおう)の概要
麻黄(まおう)は、マオウ科の植物の地上部(主に茎)を乾燥させて用いる生薬です。細い枝のような茎の部分が材料になります。
麻黄には医薬品成分であるエフェドリン類が含まれており、体に対する作用が強い生薬として知られています。
漢方では、風邪の初期、せき、気管支の不調などに関連する処方に配合されることがありますが、症状の改善を断定するものではありません。
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伝統的に期待されてきたはたらき(漢方での考え方)
漢方の考え方では、発熱の初期や悪寒があるとき、せきや呼吸が苦しいと感じるときなどに用いられることがあります。
ただし、高熱が続く場合や呼吸が苦しい場合、症状が長引く場合は、心臓や呼吸器の病気が隠れていることもあるため、早めに医療機関を受診してください。
含まれる成分(分かる範囲で)
麻黄にはエフェドリン類などの成分が含まれています。これらは交感神経に働きかけ、心拍数や血圧などに影響を与えることがあります。
こうした作用があるため、体質や持病によっては注意が必要です。研究は進められていますが、特定の症状や病気に対する効果を断定できるものではありません。
材料(基原)・どこから作られる?
麻黄は植物の茎を採取し、乾燥させて作られます。
食品とは異なり、生薬として品質管理されたものが使用されますが、産地や加工方法によって品質や成分量に差が出ることがあります。
注意点・副作用・受診の目安
麻黄は作用が強い生薬です。自己判断での使用や量の調整は避け、必ず医師や薬剤師に相談してください。
心臓病、高血圧、甲状腺疾患などがある方は特に注意が必要です。妊娠中・授乳中の方、小児、高齢の方、持病のある方、服薬中の方も、必ず医師や薬剤師へ相談してください。
動悸、不眠、手の震え、頭痛などが出た場合は使用を中止し、医療機関に相談してください。発疹・かゆみなどのアレルギー症状が出た場合も同様です。
- 強い動悸、胸の痛み、息苦しさがある
- 血圧が高い状態が続く、強いめまいがある
- 高熱が続く、呼吸が苦しい
- 症状が数日以上改善しない、または悪化する
このような場合は、重大な病気が隠れている可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。
「副作用はない」「安全」と言い切れる生薬ではありません。長期連用や自己判断での調整は行わないでください。
この生薬が含まれる代表的な漢方薬
- 烏薬順気散(うやくじゅんきさん)
- 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
- 葛根加朮附湯(かっこんかじゅつぶとう)
- 葛根湯(かっこんとう)
- 葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
- 桂枝芍薬知母湯(けいししゃくやくちもとう)
- 桂麻各半湯(けいまかくはんとう)
- 五虎湯(ごことう)
- 五積散(ごしゃくさん)
- 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
- 神秘湯(しんぴとう)
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
- 麻黄湯(まおうとう)
- 麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
- 麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
- 麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)
- よく苡仁湯(よくいにんとう)
まとめ
麻黄は植物の茎を用いる生薬で、風邪の初期やせきなどに関連する処方に配合されることがあります。
エフェドリン類を含み、作用が強い点が特徴です。
動悸や胸の痛み、呼吸の苦しさがある場合は早めに受診し、使用については必ず医師・薬剤師に相談してください。
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