-厚朴(こうぼく)-


生薬 厚朴(こうぼく)の効能

厚朴には、抗菌作用、鎮痙作用、健胃作用などがあります。漢方として収斂(組織を引き締め作用)、利尿、去痰の目的に胸腹部膨満感、腹痛、咳などに使用されています。

厚朴にはアルカロイドのマグノクラリン、精油のマキロール、ホオノキオール、マグノロールなどが含まれています。

厚朴のマグノロールには大腸菌、黄色ブドウ球菌などの増殖を抑える働きが報告されています。またマグノロールとホオノキオールには中枢性筋弛緩作用が認められています。

注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。


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厚朴(こうぼく)の原料

厚朴(こうぼく)の原料は、モクレン科の落葉高木「ホウノキ」や「カラホウ」の樹皮を薬として使用します。「ホウノキ」は日本特産で、和厚朴(わこうぼく)と呼ばれ、「カラホウ」は中国産で唐厚朴(からこうぼく)と呼ばれています。共に利水作用はありますが、「気」(き)に働きかける利気作用は唐厚朴のほうが断然優れていて、価格は唐厚朴が和厚朴の10倍になります。

厚朴(こうぼく)が配合されている漢方薬


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漢方薬の使用上の注意

漢方薬の副作用

漢方薬の「証」の自己判定テスト


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