-附子(ぶし)-


生薬 附子(ぶし)の効能

中医学では寒を去り、痛みを止める薬として悪寒や、四肢の関節痛を治す目的に使用されます。附子は新陳代謝機能を促進し(特に水分の代謝を促進)、強心、利尿、鎮痛薬となります。

主成分であるアコニチンは猛毒物質で、心拍数亢進、不整脈を起こし心停止になることが知られています。猛毒のため、塩附子、炮附子、加工附子などに加工調製を施して生薬にします。

アコニチン系アルカロイド、メスアコニチンは、中枢性の鎮痛作用や血管拡張作用(平滑筋弛緩作用)、ならびに免疫抑制または増強作用を示します。強心作用物質としてハイゲナミンが確認されています。

アコニチン系アルカロイドには、抗炎症作用や肝臓での、タンパク質生合促進作用も報告されています。また、血糖降下作用を示す成分として、アコニタンA-Cがあります。

附子エキスにはその他、抗ストレス潰瘍、腎機能改善作用などが認められている。有毒植物なので、素人の使用は危険です。

注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。


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附子(ぶし)の原料

附子(ぶし)の原料「トリカブト」は、キンポウゲ科の多年草で・中国、日本、韓国などに広く分布しますが、地方によって名前が異なります。オクトリカブトは日本で白河附子(しらかわぶし)または草烏頭(そううず)とよばれ、北海道、東北、北陸地方に自生します。

カラトリカブトは、中国では包附子(ほうぶし)または川鳥頭(せんうず)とよばれています。
薬として利用されるのは、このトリカブトの塊根の部分になります。

附子(ぶし)が配合されている漢方薬


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漢方薬の使用上の注意

漢方薬の副作用

漢方薬の「証」の自己判定テスト


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