檳榔子は健胃、消化、収斂(組織を引き締め、収縮させ、結束させる作用)、および駆虫薬として、消化不良、下痢、腹痛および条虫駆除に利用されています。
主成分であるアレコリン、アレカイジンなどのアルカロイドがコリン作動性(神経関係)に働いて、各種平滑筋の収縮、発汗、腺分泌充進作用を示しますが、これらの薬理作用はサイクリックGMP(環状グアノシン一リン酸)の上昇効果によると説明されています。
アレコリンはまた、動物実験で学習および記憶能力の増進作用がみられ、痴呆症の改善効果が期待されています。
タンニン成分のアレカタンニンなどに、抗虫歯菌作用が認められています。また、未熟種子の乾燥品煎液を、家畜などの条虫駆除剤とする他、ミミズやヒルの殺虫剤としても利用されています。
注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。
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