-白朮(びゃくじゅつ)-


生薬 白朮(びゃくじゅつ)の効能

朮は体内の水分代謝を正常に保つ作用があり、健胃利尿剤として利用されています。特に胃弱体質の人の下痢によく効き、胃アトニーや慢性胃腸病で、腹が張るとか、冷えによる腹痛を起こした場合などにもいいです。

日本では調製法の違いによって白朮(びゃくじゅつ)と蒼朮(そうじゅつ)に分けられます。いずれも同じような効能を示しますが、蒼朮は胃に力のある人の胃腸薬として使い分けられています。

両者の主成分は、精油成分のアトラクチロンと、アトラクチロジンです。ちなみに、白朮には止汗作用があるのに対して、蒼朮は発汗作用を示します。朮は漢方治療では、多くの処方に広く利用される生薬の一つです。

注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。


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白朮(びゃくじゅつ)の原料

白朮(びゃくじゅつ)の原料「オケラ」は、ふつう日当たりのよい山麓にみられるキク科の多年草です。根を薬として使用します。中国産の白朮は、オオバナオケラを、蒼朮(そうじゅつ)はホソバオケラ、シナオケラを用いて調製したものです。

白朮(びゃくじゅつ)が配合されている漢方薬


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漢方薬の使用上の注意

漢方薬の副作用

漢方薬の「証」の自己判定テスト


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