延胡索には、鎮痛、鎮痙作用、抗潰瘍作用、胃液分泌抑制作用などがあります。漢方では、鎮痛、生理痛、関節痛、腹痛、駆お血(血の流れの改善)などを目的に処方されます。
延胡索の原植物はケシ科の植物ですから、アルカロイドを多く含んでおり、その主なものはコリダリン、テトラヒドロパルマチン、デヒドロコリダリン、コプティシン、テトラヒドロコプティシン、プロトピン、グラウシン、コロンバミンなどです。
このうち、テトラヒドロパルマチンには鎮痛作用があり、デヒドロコリダリンには抗潰瘍作用があります。
北海道に自生するエゾエンゴサクは、アイヌ民族のひとがその球根を「トマ」と呼んで、食料としていました。漢薬の「延胡索」はすべて中国や韓国からの輸入品で、日本産のものは市販されていません。
注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。
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