防風(ぼうふう)の概要
防風(ぼうふう)は、セリ科の植物の根を乾燥させて用いる生薬です。地下の根の部分が材料になります。
漢方では、風邪の初期症状や悪寒、皮膚のかゆみなど、体の表面の不調に関連する処方に配合されることがありますが、症状の改善を断定するものではありません。
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伝統的に期待されてきたはたらき(漢方での考え方)
漢方の考え方では、発熱の初期や悪寒があるとき、皮膚のかゆみや発疹が気になるときなどに用いられることがあります。
ただし、高熱が続く場合や症状が強い場合、数日たっても改善しない場合は、感染症やアレルギーなどの病気が隠れていることもあるため、早めに医療機関を受診してください。
含まれる成分(分かる範囲で)
防風にはクロモン類などの成分が含まれていることが知られています。これらの成分については研究が進められていますが、特定の病気や症状に対する効果を断定できるものではありません。
材料(基原)・どこから作られる?
防風は植物の根を採取し、乾燥させて作られます。
食品とは異なり、生薬として品質管理されたものが使用されますが、産地や加工方法によって品質に差が出ることがあります。
注意点・副作用・受診の目安
体質や体調、併用している薬によっては注意が必要な場合があります。妊娠中・授乳中の方、小児、高齢の方、持病のある方、服薬中の方は、使用前に医師や薬剤師へ相談してください。
腹痛、下痢、吐き気などの胃腸症状や、発疹・かゆみなどのアレルギー症状が出た場合は使用を中止し、医療機関に相談してください。
- 高熱が続く、強い悪寒や息苦しさがある
- 皮膚のかゆみや発疹が広がる、腫れが強い
- のどの強い痛みや飲み込みにくさがある
- 症状が数日以上改善しない、または悪化する
このような場合は、重大な病気が隠れている可能性があるため、早めに受診してください。
「副作用はない」「安全」と言い切れるものではありません。自己判断で長期連用しないようにしてください。
この生薬が含まれる代表的な漢方薬
- 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
- 桂枝芍薬知母湯(けいししゃくやくちもとう)
- 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
- 消風散(しょうふうさん)
- 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
- 川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)
- 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
- 大防風湯(だいぼうふうとう)
- 治頭瘡一方(ぢずそういっぽう)
- 釣藤散(ちょうとうさん)
- 当帰飲子(とうきいんし)
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
- 立効散(りっこうさん)
まとめ
防風は植物の根を用いる生薬で、風邪の初期症状や皮膚のかゆみなどに関連する処方に配合されることがあります。
材料は根であり、食品とは異なる医療用の生薬です。
高熱や強いかゆみ、呼吸が苦しい場合は早めに受診し、使用については医師・薬剤師に相談することが大切です。
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