紫根には、消炎、解熱、活血、解毒、抗菌作用があります。漢方では外用として水痘、麻疹に対して処方され、内服としては消炎、解熱、解毒を目標に処方されます。
紫根にはナフトキノン誘導体のシコニン、アセチルシコニンなどの紫色素と、アラントイン、多糖類、有機酸などが含まれています。
軟膏として有名な「紫雲膏」(しうんこう)は、この紫根が主剤になっています。紫雲膏はほとんどの皮膚病、炎症、痔疾、火傷、凍傷、腫物に広く外用されています。特に火傷の痕が残らず、排膿口の治りにくい皮膚病にもよく効きます。
寝たきり病人の床ずれなどにも、効果を発揮します。
注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。
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