茴香の薬効は健胃、駆風、去疾など。茴香を配合した健胃薬としては安中散(あんちゅうさん)という処方が有名です。胃弱者の慢性胃炎、とくに神経性胃炎のような症状にはよく効きます。
また腹部にガスがたまって腹が張るとき、茴香はガスを除いてくれる作用も知られていて、これを駆風剤といいます。腹部のガスの成分はインドール、スカトール、アンモニア、硫化水素などで、体内にあってはいずれも毒です。内臓を圧迫し、中枢神経に作用して睡眠や記憶力をにぶらせるからです。
茴香の果実の芳香は精油でアネトール、エストラゴール、ピネンなどのほか脂肪油も含みます。
注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。
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