-枳殻(きこく)-


生薬 枳殻(きこく)の効能

ダイダイの果皮を橙皮(とうひ)といって、健胃薬、風邪薬として利用されます。有効成分は精油成分のリモネンです。リモネンには中枢抑制、末梢血管収縮、胆汁分泌促進、血清コレステロール低下作用などが知られています。

未熟果実を枳実(きじつ)といって、やはり健胃薬とする他、下痢止め、去痰、排膿薬として利用されます。効能は橙皮と同様、主として精油成分による他、フラボノイドのヘスペリジン、アルカロイドのシネフリンなどに由来します。枳実の水性エキスは動物実験で、胃腸運動の充進・抗炎症・抗アレルキー作用を示すことが明らかにされています。

枳実より採集時期が1~2ヵ月遅く、やや大型のものを枳殻といいます。

注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。


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枳殻(きこく)の原料

枳殻(きこく)の原料「ダイダイ」は、インドのヒマラヤ地方原産で、日本以外に広く世界各地で栽培されるミカン科の常緑小高木です。薬として利用されるのは、このダイダイの果実の部分になります。

枳殻(きこく)が配合されている漢方薬


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漢方薬の使用上の注意

漢方薬の副作用

漢方薬の「証」の自己判定テスト


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