植物のキカラスウリの根が括楼根(かろこん)、種子が括楼仁(かろにん)です。
括楼根は抗消化性潰瘍効果やインターフェロン(ウイルスに対抗する作用をもつタンパク質)誘起作用が確認され、解熱、抗炎症、鎮咳、止渇、催乳薬として利用されています。有効成分は脂肪酸のトリコサン酸やトリテルペノイドです。
括楼根はでんぷんを豊富に含み、「天花粉」と称して、昔から解熱消炎剤として小児の皮膚病やあせもなどに外用されていました。
括楼仁にも括楼根同様の脂肪酸や、トリテルペノイドが含まれ、抗腫瘍、免疫活性作用、アルコール代謝促進作用などが認められる他、抗ガン作用も報告されています。
注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。
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