遠志のサポニンは胃粘膜を刺激して軽い悪心をひきおこし、反射的に気管支の分泌物をふやして去痰作用を促しますので、去痰薬として用いられます。その他精神安定作用があるので、健忘症などの治療にも用いられます。
遠志の成分はオンジサポニン、ポリガリトール、樹脂などです。
『中薬大辞典」によると、遠志のサポニンがマウスのストレス負荷による潰瘍の発生を抑制したとか、遠志の熱水抽出エキスはインターフェロン誘起作用があるなど、注目すべき所見を載せています。
注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。
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