薄荷(はっか)の概要
薄荷(はっか)は、シソ科の植物(ハッカ類)の葉や地上部を乾燥させて用いる生薬です。さわやかな香りと、スーッとした清涼感が特徴です。
漢方では、風邪の初期症状、頭の重さ、のどの違和感などに関連する処方に配合されることがありますが、症状の改善を断定するものではありません。
お菓子やガムに使われる食品のミントと同じ植物由来ですが、生薬としての薄荷は医療用に加工・管理されたものであり、食品と同じ感覚で使用するものではありません。
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伝統的に期待されてきたはたらき(漢方での考え方)
漢方の考え方では、発熱の初期、頭が重い感じ、のどの違和感などがみられるときに用いられることがあります。また、体のこもった感じを外に発散させる目的で処方に配合されることもあります。
ただし、症状が強い場合や長引く場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。
含まれる成分(分かる範囲で)
薄荷には、メントールなどの精油成分が含まれています。メントールは口や鼻に触れるとスーッとした清涼感を感じさせる成分です。
これらの成分については研究が行われていますが、特定の病気や症状に対する効果を断定できるものではありません。
材料(基原)・どこから作られる?
薄荷は、ハッカ類の植物の葉や地上部を採取し、乾燥させて作られます。
食品としてのミントとは用途が異なり、医療用として品質管理のもとで扱われます。産地や加工方法によって品質に差が出ることがあるため、食品用のミントを代わりに使うことは適切ではありません。
注意点・副作用・受診の目安
薄荷は刺激感のある生薬のため、体質や体調、併用している薬によっては注意が必要なことがあります。妊娠中・授乳中の方、小児、高齢の方、持病のある方、服薬中の方は、使用前に医師や薬剤師へ相談してください。
のどや胃の違和感、腹痛、吐き気などの症状が出た場合や、発疹・かゆみなどのアレルギー症状がみられた場合は使用を中止し、医療機関に相談してください。
- 高熱が続く、強い頭痛や息苦しさがある
- のどの強い痛みや飲み込みにくさがある
- ぐったりしている、水分がとれない
- 症状が数日以上改善しない、または悪化する
このような場合は、感染症やほかの病気が隠れていることもあるため、早めに受診してください。
「副作用はない」「完全に安全」と言い切れるものではありません。自己判断で長期間使い続けないようにしてください。
この生薬が含まれる代表的な漢方薬
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
- 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
- 柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)
- 滋陰至宝湯(じいんしほうとう)
- 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
- 川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
まとめ
薄荷は、ハッカ類の葉や地上部を用いる生薬で、風邪の初期症状や頭の重さなどに関連する処方に配合されることがあります。
原料は植物の葉や地上部で、食品のミントとは用途が異なるため、同じ感覚で使用しないことが大切です。
高熱や強い頭痛、のどの強い痛みがある場合は早めに受診し、使用については医師・薬剤師に相談することが重要です。
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