麦芽(ばくが)の概要
麦芽(ばくが)は、大麦の種子を発芽させてから乾燥させたものを用いる生薬です。発芽の過程で成分が変化することが知られています。
ビールやお菓子などに使われる食品の麦芽(モルト)と同じ原料ですが、漢方で用いられる麦芽は医療用として加工・管理されたものであり、目的や使い方が異なります。
漢方では、食欲不振や胃のもたれ、消化に関する不調などに関連する処方に配合されることがありますが、効果を断定するものではありません。
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伝統的に期待されてきたはたらき(漢方での考え方)
漢方の考え方では、食欲がわかない、食後に胃が重い、消化がうまくいかないと感じるときなどに用いられることがあります。また、食べ過ぎによる不調に配慮した処方に配合されることもあります。
ただし、症状が強い場合や長く続く場合は、自己判断で続けず、医療機関を受診してください。
含まれる成分(分かる範囲で)
麦芽には、発芽の過程で生じる消化酵素(アミラーゼなど)が含まれることが知られています。また、でんぷんやたんぱく質、ビタミン類なども含まれます。
これらの成分については研究が行われていますが、特定の症状に対する作用を断定できるものではありません。
材料(基原)・どこから作られる?
麦芽は、大麦(オオムギ)の種子を発芽させて乾燥させたものを基原とします。使用するのは発芽した種子部分です。
食品としての麦芽(モルト)とは用途が異なり、医療用として用いられる場合は品質管理のもとで扱われます。原料や加工方法によって品質に差が出ることがあるため、自己流で代用することは適切ではありません。
注意点・副作用・受診の目安
体質や体調、併用している薬によっては注意が必要な場合があります。妊娠中・授乳中の方、小児、高齢の方、持病のある方、服薬中の方は、使用前に医師や薬剤師へ相談してください。
腹痛、下痢、吐き気などの胃腸症状や、発疹・かゆみなどのアレルギー症状が出た場合は使用を中止し、医療機関に相談してください。
- 食欲不振が長く続く、体重が減ってきた
- 強い腹痛、繰り返す嘔吐、血便や黒色便がある
- 発熱が続く、強いだるさがある
- 症状が数日以上改善しない、または悪化する
このような場合は、消化器の病気などが隠れていることもあるため、早めに受診してください。
「副作用はない」「完全に安全」と言い切れるものではありません。自己判断で長期間使い続けないようにしてください。
この生薬が含まれる代表的な漢方薬
まとめ
麦芽は、発芽させた大麦の種子を用いる生薬で、食欲不振や消化に関する不調に関連する処方に配合されることがあります。
原料は発芽した大麦であり、食品の麦芽(モルト)とは用途や扱いが異なります。
食欲不振が続く、体重減少や強い腹痛がある場合は早めに受診し、使用については医師・薬剤師に相談することが大切です。
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