辛夷には、鎮静、鎮痛薬として用いられる他、特に鼻の疾患に多く用いられて、鼻ずまりを中心とする鼻炎や蓄膿症に応用されます。
辛夷は精油を含み、主成分はシトラール、シネオール、オイゲノールなどです。アルカロイドのコクラウリンなども認められ、有機酸のバルミチン酸、リノール酸なども含んでいます。
民間療法では鼻炎や頭痛のときに辛夷を用いた。水で煎じて飲むと、それらの症状はだいぶ軽くなるといいます。しかし鼻の疾患に効くとはいえ、辛夷だけで蓄膿症まで治すのは無理です。軽い頭痛や鼻づまりに試す程度にとどめて下さい。
注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。
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