山薬は補剤として応用範囲が広く、特に脾臓や胃の虚弱を補い、食欲不振や疲労に滋養強壮、強精薬として、用いられます。でんぷんや消化酵素も多く含まれ、とろろ汁として食用しても効果があり、慢性の下痢にも良いので、まさに医食同源を代表する生薬の一です。
水性エキスに男性ホルモン増強作用が認められ、ステロイドサポニンが関与していると推測されています。
漢方では糖尿病治療薬として処方される八味地黄丸(はちみじおうがん)などに配合されていますが、山薬に含まれる多糖類や糖タンパクが有効成分と思われ、動物実験でも血糖降下作用が報告されています。
注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。
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