-紅花(こうか)-


生薬 紅花(こうか)の効能

紅花の主な薬効は血流をよくする作用で、漢方治療では婦人病や更年期の血行障害、冷え性、高血圧などに用いられます。

煎液には血流量増加作用がある他、動物実験で、血圧降下作用が認められます。この血圧降下作用は、血圧上昇の原因物質アンジオテンシン変換酵素を阻害することによって起こります。マクロファージの活性化やインターフェロン誘起作用が認められ、免疫活性作用が期待されます。

また、水やアルコール抽出エキスに、抗炎症作用および鎮痛作用が認められる他、マウスのエールリッヒ腹水ガンに対する抑制作用も報告されています。これら作用は主成分である紅色色素のカルタミンやフラボノイドのカルタミジンが関与しているものと、推測されています。

紅花の花や種子中に含まれるリノール酸には、コレステロールの蓄積による動脈硬化症の予防および治療効果があります、このため近年食用油として紅花(ベニバナ)油がよく使われています。

また紅花は昔から記憶力をよくするともいわれていますので、老化にともなう痴呆症にも効果が期待されています。

注意) 生薬(しょうやく)とは漢方薬のもととなっている原料で、植物を中心に、動物や鉱物などの自然由来の原料でできている薬です。


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紅花(こうか)の原料

紅花(こうか)の原料「ベニバナ」は、中国各地や日本では山形県で主として栽培されるキク科の越年生草本です。管状花を薬に使用します。

紅花(こうか)が配合されている漢方薬


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漢方薬の使用上の注意

漢方薬の副作用

漢方薬の「証」の自己判定テスト


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